太陽と月
離れていく親友
「おっはよ~!!」


待ち合わせの駅に行くと既に美月は待っていた。


「おはよ」


今日の美月はいつもと雰囲気が違って見えた。


女の子らしくて凄く可愛い。


「椿!今日はありがとう!頼んだで!」そう私の腕に自分の腕を絡めてきた。


「了解」私は微笑み承諾をした。


しばらく2人で待っていると


「美月ちゃん!」目の前に、卓也さんと1人の男性が私達に声をかけてきた。


「卓也さん!」美月は満面の笑顔を向ける。


卓也さんの隣にいた男性をチラリと見る。


一言で表すと”チャライ”そんなイメージだった。


髪の毛は金髪に近い茶髪で、両耳にいくつかのピアス。腕にもジャラジャラとしたブレスレットを付けていた。


私と目が合うと、その外見からは想像がつかない無邪気な笑顔を私に見せる。


「遅くなってごめんね。コイツは友達の藤川 健」そう言って指をさす。


「初めまして、健です。皆からはタケって言われているよ」そう言うと私に握手を求めてきた。


私は出された手を、おずおずと差し出すとタケは両手で私の手を掴み


「よろしくね!椿ちゃん!」無邪気な笑顔のまま挨拶を交わす。


「改めまして。俺は、森田 卓也です」と美月の想い人である卓也さんが私に微笑みかける。


「初めまして。西園 椿です」私も自己紹介をする。


すると卓也さんはプッと吹き出し


「2度目ましてだよね?1回、カフェに来た事あるでしょ?」


そうだった。会うのは2回目だった。
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