太陽と月

電車に乗り携帯を開くと一件のメールが届いていた。


相手は美月だった。


『今日はありがとう!卓也さんと付き合えたのん椿のお陰やから!また皆で遊ぼな』


と書いてあった。


嘘つき。私の事“邪魔”と思った癖に。


またドロドロとした感情が心をしめる。


私は、“幸せになってね”それだけ送り携帯を閉じた。


電車の窓を見るとそこは暗闇の中に町のネオンが光るだけで月は見えていなかった。


私は1人なんだと思った。


美月が自分から離れていった。


そう感じた。


そして、颯介に会いたい…


この今の気持ちを颯介に聞いて欲しい…そう強く思った。


家に帰ったら、月は出ていないけど
颯介に話そう。きっと月が出てなくても颯介は私を受け入れてくれる。


そう思った。
< 212 / 230 >

この作品をシェア

pagetop