太陽と月
私からの突然の口づけに驚いた表情をした颯介に言う。


「これも・・・偽り?」そう言った私に颯介は耳元で


「It’s up to you」と綺麗な発音で答えた。


“It’s up to you “それは君次第――――――。


貴方と私の間にも偽りだらけだったね。出会った時から、偽りの関係だった。
でも私は、貴方の前だけでは偽りじゃなくて本当の自分でいたかった。


本当の私を受け入れてくれるのは、貴方だけだと思い小さな世界で生きていたかった。
光りなんていらない。ただ、貴方が隣にいてくれるだけで良かったんだ――――――。
< 218 / 230 >

この作品をシェア

pagetop