太陽と月
陽介が階段を上がってくる音がどんどん近づいて来るのがわかった。鉢合わせはしたくなかったから急いで、颯介の部屋を後にする。
何とか鉢合わせする事は無かったけど、部屋に入りドアを閉めたと同時くらいにノックをされた。きっと陽介だ。
直ぐに応答したら怪しまれると思い、一呼吸を置いてからドアを開けた。
そこには、案の定陽介が笑顔で立っていた。
「おかえり、陽介」と少しドキドキしながら言った。
「ただいま。これお土産」と私に紙袋を渡してくれる。
紙袋の中を覗くと、シュークリームだった。
「わ~ありがとう」そう言って受け取ると
「椿?何か顔が赤いけど大丈夫?」と頬に手が伸びてきたのを、無意識に避けてしまう。
陽介の手が私の頬に触れる事は無かった。
「あっごめん。少し驚いて」と思わず目を逸らしてしまった。今は触れられたくない。
さっきまで颯介に触れられていたところに、誰も触れて欲しくないそう思った。
陽介は私の態度を気にする事なく、にっこり笑うと
「シュークリーム一緒に食べよ?」と誘ってくれる。正直、乗り気にはなれなかった。
さっきまで汚らわしい事を平気でしていた自分を悟られたくなかったんだ。
でも目の前でニコニコ笑っている陽介を見ると、罪悪感が生まれてくる。
「うん。じゃあ一緒に食べよう」と部屋に招き入れた。
「ここのシュークリーム美味しいんだよ」と相変わらず曇りない笑顔で話してくれる陽介をみるとチクリと胸が痛む。
何とか鉢合わせする事は無かったけど、部屋に入りドアを閉めたと同時くらいにノックをされた。きっと陽介だ。
直ぐに応答したら怪しまれると思い、一呼吸を置いてからドアを開けた。
そこには、案の定陽介が笑顔で立っていた。
「おかえり、陽介」と少しドキドキしながら言った。
「ただいま。これお土産」と私に紙袋を渡してくれる。
紙袋の中を覗くと、シュークリームだった。
「わ~ありがとう」そう言って受け取ると
「椿?何か顔が赤いけど大丈夫?」と頬に手が伸びてきたのを、無意識に避けてしまう。
陽介の手が私の頬に触れる事は無かった。
「あっごめん。少し驚いて」と思わず目を逸らしてしまった。今は触れられたくない。
さっきまで颯介に触れられていたところに、誰も触れて欲しくないそう思った。
陽介は私の態度を気にする事なく、にっこり笑うと
「シュークリーム一緒に食べよ?」と誘ってくれる。正直、乗り気にはなれなかった。
さっきまで汚らわしい事を平気でしていた自分を悟られたくなかったんだ。
でも目の前でニコニコ笑っている陽介を見ると、罪悪感が生まれてくる。
「うん。じゃあ一緒に食べよう」と部屋に招き入れた。
「ここのシュークリーム美味しいんだよ」と相変わらず曇りない笑顔で話してくれる陽介をみるとチクリと胸が痛む。