太陽と月

松島先生は、行っていいぞと私に声をかけた。


「…失礼します」そう会釈をして颯介を見ると、他の先生に用事があったのかそっちに行った。


松島先生の変わり様は何だったのか気になり、職員室を出て廊下で颯介を待つ事にした。


廊下で待ってると、颯介と同じ色の上靴を履いた生徒に声をかけられた。


「ねぇ君!昨日の入学式で面白い事言ってたね」そう話かけられた。


顔を見ると、顔立ちが整った生徒がいた。


左耳にはゴールドのピアスをつけていて、髪の毛は茶色く染められていた。


「はぁ…?」私はいきなり話かけられすっとんきょんな声が出た。


そんな私を見てケラケラと笑う。


「初めはクソ面白くない事言ってんなーと思ってたけど、いきなりぶっちゃけ話始めてこいつ頭いってんのか?思ったよ」と中々失礼な事を言ってくる。


私が黙っていると構わず話続ける。


「ねー西園ってもしかして、颯介と関係あるの?俺はねー颯介の…」


「純平!」遮る声がした。
そこには颯介がいた。


「おっ!颯介!ねーこの子と颯介は何か関係あんの?」と今度は颯介に聞く。


「純平には関係ないだろ。早く教室に戻れ」そう言われた純平という生徒は肩をすくめ


「はいはいー!じゃあまたね!西園 椿ちゃん」そう微笑み後にした。


颯介の友達かな?何となく友達ってよりも…


「…何してんの?早く教室に戻れば?」冷たく颯介に言われる。
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