太陽と月

その後は遊園地に行く予定を立てた。

途中で2人にして欲しいとか、どんな服装で行くとか思いの他、楽しいと思った。










「あっ!西園椿ちゃん!」食堂でパンを買う為に美月と並んでいると声をかけられた。


そこには、前に声をかけられた
純平と颯介がいた。


相変わらず颯介はそっぽ向いてるけど純平はニコニコ笑っていた。


「あぁこんにちは」ぺこりと挨拶をする。


「こんにちは!何お友達?」そう美月の方を見る純平。


「西田 美月です」そう笑顔で答える美月。


「美月ちゃんね!俺は進藤 純平。3年。椿ちゃんのお友達?」そう笑う純平。


「はい!椿は私の親友やねん」そう笑顔で私の腕に自分の腕を絡めてくる。


私も思わず微笑む。


「へー!2人とも可愛いね!」


ふと颯介と目が合った。
その目は私を見つめる。


まるで全てを見透かした様な目で思わず目を逸らしてしまった。


「そっちの方は…?」美月が颯介に目を移す。


「こいつは颯介だよ!えーと…椿の」と何故か不適な笑みを浮かべた。


私も黙っていると


「僕は…椿の従兄弟の西園 颯介だよ」そう答えた。


今までに見た事ない笑顔だった。
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