太陽と月
絶対に楽しんでいる。そう思った。
「純平先輩!相談があるんです!」そういきなり言う美月。
「可愛い後輩からの相談は聞かないとね~何、どうしたの?」と笑顔で聞く純平。
「今度、私の好きな人とその友達と遊園地デートするんですけど、何かアドバイスありますか!?椿も一緒に付き合ってくれるんですよ」そう相談をする美月。
「へ~椿ちゃんも行くんだ」そう言ってこちらを見る純平と颯介。
「そうなんです!ほんま椿には助けられてる!今回も私の為に付き合ってくれるって」そう笑顔の美月。嬉しいけど、今は辞めてほしい。颯介の少し軽蔑した様な目がこちらを見る。
“嘘つき”
そう言われている気がした。
黙り込む私に、純平が
「椿ちゃんやさし~。友達思いなんだね。従兄妹の颯介とは大違いだ」と微笑んだ。
「うるさいよ。確かに椿は優しい子だよ」そう言う颯介。
「でしょ~!?」と3人で私の事を褒めてくれるけど居心地が悪かった。
“嘘つき”颯介の目はそう言っている。
「アドバイスね~とにかく笑顔!あなたと居ると楽しい!って事をちゃんと言う事かな~。どんな奴なの?」そう純平に聞かれて、美月は携帯を開く。
「この人!めっちゃイケメンじゃないですか!?」美月は頑張って撮って貰ったらしい自分とのツーショット写真を2人に見せた。
「・・・もしかして、この人駅前のカフェの店員?」そう聞く純平に驚いた。
知り合いなのかな?
「そうです!純平先輩知ってるんですか?」と興奮気味の美月。颯介は何故か、微笑んでいた。心から嬉しそうに・・・。