Trick or Treat!~お菓子くれなきゃ魔法でイタズラしちゃうぞ!~
「今日は、魔法祭だ!イタズラをして何が悪い?答えろ!!」
そう言うと、男の子は黙る。美影の苛立ちは、増すばかりだ。
「それを許すのが魔法祭だろ!そんな魔法祭の日に、イタズラをされたからって怒んな。腹立つのは、否定はしないよ……でも、特別な日にイタズラされたからって怒って、この子を泣かせんな。いいな?そこで反省してろ。12時になったら魔法は解けるから」
怒りを男の子にぶつけ、美影は女の子の方を振り向いた。女の子は、ビクリと身体を震わせる。
「ごめんね?大丈夫?」
美影が優しく微笑むと、女の子はさらに涙を流した。相当怖かったのだろう。
「……そうだ。顔を上げて?」
美影は、地面にステッキを置くと立ち上がって片手を女の子に向けた。美影は魔法を使い、手の中に1本の花を作り出す。その花を女の子の髪に付けた。
「うん。よく似合ってる」
美影が笑うと、女の子は顔を赤くした。それを見た美影は、満足そうにうなずく。
「そうだ、お兄ちゃん……これあげる。レガーロ」
女の子は、美影に杖先を向けて呪文を唱えた。美影の手の中にお菓子が現れる。
「助けてくれたお礼だよ!」
女の子は、美影に微笑んだ。美影は「ありがとう」と微笑み返す。
「悪かった……だから、元に戻してくれ。頼む」
「……はぁ。二度とこんな真似はしないでね?」
男の子を元に戻し、美影はその場を去った。
そう言うと、男の子は黙る。美影の苛立ちは、増すばかりだ。
「それを許すのが魔法祭だろ!そんな魔法祭の日に、イタズラをされたからって怒んな。腹立つのは、否定はしないよ……でも、特別な日にイタズラされたからって怒って、この子を泣かせんな。いいな?そこで反省してろ。12時になったら魔法は解けるから」
怒りを男の子にぶつけ、美影は女の子の方を振り向いた。女の子は、ビクリと身体を震わせる。
「ごめんね?大丈夫?」
美影が優しく微笑むと、女の子はさらに涙を流した。相当怖かったのだろう。
「……そうだ。顔を上げて?」
美影は、地面にステッキを置くと立ち上がって片手を女の子に向けた。美影は魔法を使い、手の中に1本の花を作り出す。その花を女の子の髪に付けた。
「うん。よく似合ってる」
美影が笑うと、女の子は顔を赤くした。それを見た美影は、満足そうにうなずく。
「そうだ、お兄ちゃん……これあげる。レガーロ」
女の子は、美影に杖先を向けて呪文を唱えた。美影の手の中にお菓子が現れる。
「助けてくれたお礼だよ!」
女の子は、美影に微笑んだ。美影は「ありがとう」と微笑み返す。
「悪かった……だから、元に戻してくれ。頼む」
「……はぁ。二度とこんな真似はしないでね?」
男の子を元に戻し、美影はその場を去った。