ソラノカナタへ

私の名前は、槙野 ひなといいます。


ただいま17さい。高校2年生。



私には忘れられない恋があります。はじめて、心から好きになったひと。



私は小学生のころから恋愛をたくさんしてきました。今思えば、小学生のころの恋愛なんて本物の恋愛かは分かりません。ちょっと優しくされたから、顔が好きだからという理由だけで好きって言ってたかも。




小学校3年生から好きになった男の子は、私と正反対の頭が良くていい家庭の男の子でした。




今思えば、どんな子だったのか、思い出せないけれど確実にその子との思い出はとてもとても大切なものです。




小学校のときは後悔ばかりで女友達との関係も微妙でした。もっともっと素直になれていたらと思うことばかりで私って最悪だなと思うことばかりです。
  


その中で出会った男の子。さっきの男の子とは違う男の子。はじめは接点がなかったのですが、小学6年生の頃私はその子を好きになりました。



その子は他の子とはちがいました。とても素直で温かい人でした。私はいつも手が温かいんです。
彼の手はいつも冷たくて寒い冬の日、授業中、彼に手を握られながら私は言いました。


「手が温かい人は心が冷たいんだよ。」



すると彼は、


「手が温かい人は心も温かいんだよ。」




たった一言。それだけ。でも私は何故か救われた気がしました。正直泣きそうなくらい嬉しかった。




自分に向かって言われたことではないかもしれない。でもとても温かくて優しい気持ちになれたのです。





しかし、ある日私は同じクラスに彼のことが好きだとバラしてしまいます。絶対言わないという条件で。




でもその子はさらっとバラしてしまいました。
私はどうしようと思いました。でももうどうする事もできなかった。恥ずかしいのともう前のような関係には戻れないのではないかという不安。
その時彼は言いました。



「なかったことにしよう。」





この時わたしは何故かホッとしませんでした。
この時本当にわたしの口から告白でもしておけば良かったのかもしれません。
私は次の日から彼のことを避けてしまいました。
理由は自分でもわからない。





とても辛かったのです。だからといってどうしていいのか分かりませんでした。
そんな中、日はどんどん経ち、卒業式です。



2クラスあった私たちの学校は退場の時、1組と2組で2人並んで退場します。私は1組、彼は2組でした。誰と退場かな、と楽しみにしていたら、なんと、
彼と2人で退場でした。内心すごく嬉しくて幸せでしたが、きっと彼は私のことを変な人だと思っているでしょう。




自分から避けたのに内心喜んでいるのですから。それはきっと顔に出ていただろうとおもいます。   




悔やんでも悔やみきれない。どうしてあの時避けてしまったんだろう。わたしは一体何を考えていたのだろうと。




しかし、時間は巻き戻せない。






恋愛もそうですが、友情も同じです。
この頃仲が良かったR子ちゃん。私はR子ちゃんがとても好きでした。



あることで絶交するのですが。




私はR子ちゃんのおかげでいじめの経験をしました。
散々馬鹿にされ、辛い思いをしました。詳しくは分かりません。本人に聞いたわけではないですから。でもわたしはその時とてもR子ちゃんを恨みました。後々考えるとR子ちゃんはそのこと自体知らないような天然さんだったので私が辛い思いをしてることは知らないのかもしれませんね。
R子ちゃんはとてもいい子でした。きっと全てわたしが悪いのです。
わたしは何故かR子ちゃんといると全く素直な子ではありませんでした。嫌われたくなかった、ずっと仲良しでいたかったから。裏返しだったのかもしれません。きっとR子ちゃんは私のことが嫌いだろうと思います。ううん。絶対。










今もし、謝る、話す機会があるのであれば、もう一度私と友達になってくれるのであればやり直したいと心からおもいます。






でも時間は戻らないのです。








そんなこんなで中学1年生。






R子ちゃんとは離れ、私には彼氏ができました。
その人は笑顔が可愛らしい、私をドキドキさせる人です。少し気になりながら、メールをしていると突然告白され、付き合うことになりました。







そういえば、デートしたのは1回くらいだなあ。
しかもダブルデート。







でもその人のおかげで友達が増えました。

< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop