大人の女に手を出さないで下さい
午前中はスパイスライフが懇意にしてるアンティークショップで見学、買い付けをする。
所狭しと並ぶアンティークの数々にツアー客は感嘆のため息を漏らし各々お目当てのものを探し求めた。
梨香子もワクワクと胸を躍らせ色々と見て回る。
テーブルの上に置かれた古ぼけた天秤に目が行き目を輝かせた。
「わあ、この天秤かわいい。何に使ってたのかしら、オブジェにはもってこいの雰囲気ね」
「郵便局で手紙の重さを量るレタースケールだそうだよ」
「…そう」
せっかく現地スタッフの説明を通訳し梨香子に教えたのに素っ気ない返事が帰って来て蒼士は苦笑い。
朝の悪戯が過ぎて梨香子はご機嫌斜めだった。
二度寝から目覚めた梨香子の目の前には肘を立て頭を乗せてにんまりしている蒼士の顔。
「おはよう、梨香子さん」
「お…おはよう」
いつから見つめてたのか寝顔を見られてたなんて恥ずかしくて梨香子は顔半分までシーツを手繰り寄せくぐもった声を出す。
しかも蒼士は裸の上半身を惜しげも無くさらしその意外にも逞しい胸板が目に入る。
「い、今何時?もう起きないといけないよね?」
「ん?まだ大丈夫だよ。それより梨香子さん」
「なに?」
返事をした瞬間蒼士は梨香子に覆いかぶさり鼻が付きそうな距離で見つめる。
「体調はどう?」
「あ、うん…大丈夫みたい。頭もすっきりしてる」
「そう、それは良かった。これで心置きなく梨香子さんを抱ける」
「え!?ちょっ…!まっ…」
所狭しと並ぶアンティークの数々にツアー客は感嘆のため息を漏らし各々お目当てのものを探し求めた。
梨香子もワクワクと胸を躍らせ色々と見て回る。
テーブルの上に置かれた古ぼけた天秤に目が行き目を輝かせた。
「わあ、この天秤かわいい。何に使ってたのかしら、オブジェにはもってこいの雰囲気ね」
「郵便局で手紙の重さを量るレタースケールだそうだよ」
「…そう」
せっかく現地スタッフの説明を通訳し梨香子に教えたのに素っ気ない返事が帰って来て蒼士は苦笑い。
朝の悪戯が過ぎて梨香子はご機嫌斜めだった。
二度寝から目覚めた梨香子の目の前には肘を立て頭を乗せてにんまりしている蒼士の顔。
「おはよう、梨香子さん」
「お…おはよう」
いつから見つめてたのか寝顔を見られてたなんて恥ずかしくて梨香子は顔半分までシーツを手繰り寄せくぐもった声を出す。
しかも蒼士は裸の上半身を惜しげも無くさらしその意外にも逞しい胸板が目に入る。
「い、今何時?もう起きないといけないよね?」
「ん?まだ大丈夫だよ。それより梨香子さん」
「なに?」
返事をした瞬間蒼士は梨香子に覆いかぶさり鼻が付きそうな距離で見つめる。
「体調はどう?」
「あ、うん…大丈夫みたい。頭もすっきりしてる」
「そう、それは良かった。これで心置きなく梨香子さんを抱ける」
「え!?ちょっ…!まっ…」