大人の女に手を出さないで下さい
「三雲さん!ごちそうさまでした~!」
やっと宴会はお開きになった。
何故か蒼士が全員分奢る羽目になってしまったが仕方がない。
会計を済ませ外に出るとみんなパラパラと帰っていく。
梨香子は何処に、と蒼士がキョロキョロしているとヌッとトミちゃんが出て来た。
「蒼士くん…」
「…っ!と…トミちゃん、驚かせないでくれ」
「蒼士くんごちそうさま〜楽しかったわねえ」
「全然楽しくない。酷いじゃないか余計な人達まで招き入れて。お陰で梨香子さんと一言も喋れなかったよ」
飄々としているトミちゃんに協力してあげると言いながらこの仕打ちにさすがに蒼士が文句を言うと、トミちゃんは蒼士の肩を抱き顔を寄せてきた。
蒼士がつい引き気味になってると、トミちゃんはチッチッと人差し指を揺らす。
「バカね、これも作戦よ。蒼士くんはもうこのフロア全体のアイドルなんだから。みんなを呼んでモテまくってる蒼士くんを見れば梨香子もヤキモチやくと思ったのよ!で、やっと自分の気持ちに気付くの!この胸のモヤモヤは何?あたしって蒼士くんが好きなんだ!あたしの蒼士くんに触らないで〜って!」
蒼士をパッと離し両手を合わせ目をウルウルさせてるトミちゃんは一人盛り上がってるみたいだが、蒼士は冷静に今日の梨香子の態度を思い浮かべた。
どういいように捉えようとしても考えつく言葉はただ一つ。
「あれは完全に〝興味は無い″感じだったけど…」
「そう!全然!ビックリするくらい興味がないのよ!」
正解~!とトミちゃんは笑ってるけども、ザックリ!事実という凶器に胸を刺され蒼士は胸を抑えて項垂れた。
興味さえ持たれないなんて、こんなことは生まれて初めてだ。
「望みナシなのか…?」
やっと宴会はお開きになった。
何故か蒼士が全員分奢る羽目になってしまったが仕方がない。
会計を済ませ外に出るとみんなパラパラと帰っていく。
梨香子は何処に、と蒼士がキョロキョロしているとヌッとトミちゃんが出て来た。
「蒼士くん…」
「…っ!と…トミちゃん、驚かせないでくれ」
「蒼士くんごちそうさま〜楽しかったわねえ」
「全然楽しくない。酷いじゃないか余計な人達まで招き入れて。お陰で梨香子さんと一言も喋れなかったよ」
飄々としているトミちゃんに協力してあげると言いながらこの仕打ちにさすがに蒼士が文句を言うと、トミちゃんは蒼士の肩を抱き顔を寄せてきた。
蒼士がつい引き気味になってると、トミちゃんはチッチッと人差し指を揺らす。
「バカね、これも作戦よ。蒼士くんはもうこのフロア全体のアイドルなんだから。みんなを呼んでモテまくってる蒼士くんを見れば梨香子もヤキモチやくと思ったのよ!で、やっと自分の気持ちに気付くの!この胸のモヤモヤは何?あたしって蒼士くんが好きなんだ!あたしの蒼士くんに触らないで〜って!」
蒼士をパッと離し両手を合わせ目をウルウルさせてるトミちゃんは一人盛り上がってるみたいだが、蒼士は冷静に今日の梨香子の態度を思い浮かべた。
どういいように捉えようとしても考えつく言葉はただ一つ。
「あれは完全に〝興味は無い″感じだったけど…」
「そう!全然!ビックリするくらい興味がないのよ!」
正解~!とトミちゃんは笑ってるけども、ザックリ!事実という凶器に胸を刺され蒼士は胸を抑えて項垂れた。
興味さえ持たれないなんて、こんなことは生まれて初めてだ。
「望みナシなのか…?」