恋×チョコレート
「……そろそろ、電話してもいいよね……」
恐る恐る菜月はスマホを手に取る。そして、震える指で電話をかけた。
コール音が鳴る中、菜月はもどかしい気持ちに部屋を歩き回る。早く出てほしい、でもやっぱり恥ずかしい、そんな思いがくるくると回り続ける。
「Hoi!(もしもし!)」
聞こえてくる恋人の声に、菜月の耳はくすぐったくなる。
「ノエル、今電話してて大丈夫?」
「大丈夫だよ!僕も、菜月に電話かけようと思ってたんだよね〜」
彼はきっと、いつものようにフニャリとした笑顔で話しているのだろう。さらりとそんなことを言われ、菜月は「あ、え、う……」と言葉が詰まる。体が熱くなり、恥じらいしか胸にはない。
ねえ、今から会える?
そう菜月は言いたいのだが、喉につっかえて言葉が出てこない。
長い沈黙が続き、菜月はどうして電話をかけたんだろうと後悔する。ラインならこんなに緊張することはなかったかもしれないのに……。
恐る恐る菜月はスマホを手に取る。そして、震える指で電話をかけた。
コール音が鳴る中、菜月はもどかしい気持ちに部屋を歩き回る。早く出てほしい、でもやっぱり恥ずかしい、そんな思いがくるくると回り続ける。
「Hoi!(もしもし!)」
聞こえてくる恋人の声に、菜月の耳はくすぐったくなる。
「ノエル、今電話してて大丈夫?」
「大丈夫だよ!僕も、菜月に電話かけようと思ってたんだよね〜」
彼はきっと、いつものようにフニャリとした笑顔で話しているのだろう。さらりとそんなことを言われ、菜月は「あ、え、う……」と言葉が詰まる。体が熱くなり、恥じらいしか胸にはない。
ねえ、今から会える?
そう菜月は言いたいのだが、喉につっかえて言葉が出てこない。
長い沈黙が続き、菜月はどうして電話をかけたんだろうと後悔する。ラインならこんなに緊張することはなかったかもしれないのに……。