女40歳、お嫁にもらってもらいます!
大きな声を上げながら、そこに入って来たのは小島くん。

これで上手に話を逸らそう。

「小島くん、早いわね。1人で戻って来たの?」

何気に私は小島くんに声を掛けた。

「主任はもう少し現場回ってくるそうです。俺は資料をまとめるために、先に戻ってきました。」

一番若い小島くんの声が響くと、何だか活気づく。

「西田さん、主任は少し戻るのが遅れるらしいです。だから係長をここから確実に拾っていくから、店には先に行って下さいって言っていました。」

「了解!」

西田が笑う。

「私より主任の方が適役かな。大野と小島くんと先に出て、雰囲気を作っておきます。」

私はふっと息をついた。

結局、一番信用がないのは私みたい。
< 11 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop