女40歳、お嫁にもらってもらいます!
こんなに自分が制御不能になるなんて思わなかった。

「郁美、当然明日は仕事だよね…?」

やっと私の唇を離した大野くんはそう言うと、額にゆっくりとキスをした。

「もちろん…。」

私はもう一度大野くんの胸に顔をうずめる。

恥ずかしくて顔を見られたくなかった。

「郁美…。」

今度は私の頬にキスを落とす大野くん。

「こ…、晃太朗…。」

私はまた大野くんの首に腕を回した。

「郁美、顔を見せてよ。」

私がふと顔を上げかけると、今度は首元にキスが落とされた。

「今晩は郁美から離れられそうにないんだけど。」

大野くんの心臓の鼓動が私の耳に響いてくる。

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