女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「情けないわね。」

フフフと私は笑う。

「郁美…。」

晃太朗は私にキスをねだって来た。

私はそっと顔を近づける。

「今日は…、このまま寝ましょうか。」

「ん?」

「明日も会社に行くんでしょう?」

私は静かにうなずいた。

「俺も一緒に出勤して仕事します。だからこのまま眠りましょう。」

「…そうね。」

何となく複雑な気持ちに襲われた私は、そう返事するのが精一杯だった。

何だろう、この気持ち。

すると晃太朗は私から離れ、仰向けになった。

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