女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「ねぇ、晃太朗。ねぇ、会社。」

晃太朗は私から唇を離すと、そのまま私に覆いかぶさる。

「郁美、俺、凄く幸せ。」

初めてこんなだらしない晃太朗の顔を見たような気がする。

そして私の胸元をぐっと開くと、そこへまたキスを落とす。

「こら、晃太朗ったら。くすぐったいよ。」

晃太朗は大きく息を吸った。

「ああ、郁美がこんなにそばに居る。」

すると晃太朗は私から離れた。

「郁美を抱きたい、でも…。」

私のあっけに取られた表情を、晃太朗は楽しそうに見ている。

「今日は退社後に家に帰って、もう一度ここに来ます。」

そう言って、晃太朗は立ち上がった。

「良いですよね?」

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