女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は呆れたように、晃太朗を見た。

「寝起きから元気ね。」

二人で顔を見合わせて笑い合う。

「明日は日曜日ですからね。郁美が疲れていなければ、どこかに行きますか?」

「えっ?」

「デートですよ。分かっていますか?」

私は少し戸惑いながら、うなずく。

「どこが良いですかね~。郁美も考えておいて下さいね。」

とても楽しそうに晃太朗が笑った。

仕事では決して見せないその表情。

う~、可愛すぎるかも。

いいや、こんな事をしている時間はない。

「私、会社に一足早く行くわ。晃太朗は休日なんだから、ゆっくりでも良いんだからね。」

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