女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私はこないだから感じていた事を聞いてみた。

西田はきっと主任を意識している…。

だからちょっとその辺の事を探ってみよう。

そんな軽い気持ちだった。

「係長。」

いつもの笑みに戻った主任は私の顔をじっと見る。

「…どれだけ鈍感な女性なんですかね。」

そしてこれ見よがしに大きな溜息をついた。

それはわずかな私の一瞬の緩みをついた行動だった。

「えっ?」

主任は私の肩を両手で掴み、自分の方へ私の身体を向けた。

そして私はぐっと引き寄せられた。

「主…、早川くん!」

口元に主任の温かさを感じる。
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