女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私の後から入って来た小島くんが頭を下げた。

「俺が状況を把握出来ていなくて、つい係長がこれからここへ来る事を話してしまったんです。そしたら主任も係長に会いたいって…。」

小島くんの本当に申し訳なさそうな様子を見て、主任もゆっくりと立ち上がった。

「小島は悪くないんです。俺が…、昨日の今日でどうかなとは思ったんですけど、何とか係長と話がしたくて、ずうずうしく上がり込んだんです。」

私を待っている間に、昨日の出張の事を二人は聞いたんだろう。

「そうでもしないと、係長は俺とゆっくり時間を取ってくれなかったでしょう?」

主任はゆったりと笑った。

いつもの表情のはずなのに、私には寂しく映った。

「あんなに早く走り出して…、俺との泊りを避けたのは大野のせいなんでしょう?」

主任は早々に核心をズバリと突いて来た。

「早川くん、あの時は本当に今日の休日出勤を考えての事だったの…。」

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