女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は主任と真剣に向き合わなくてはならない。

「ううん、でも自分の中にはきっと大野くんの存在があったんだと思う。」

私がそうハッキリ言ったのを聞いて、西田がそっと頷いた。

「さっ、二人とも席について下さい。小島くん、準備を願いできるかな?」

小島くんも西田に微笑むと、キッチンに姿を消した。

西田の隣に座った私はその正面の主任を見た。

「きっと私だけが感じている事じゃないと思う。私達は仕事の同志としては最高のパートナーなのかもしれない。でも…。」

「随分直球で来るんですね。」

主任は苦笑した。

「俺はそれでも良かったんですよね。仕事の延長でプライベートでもうまくやっていけるんじゃないかって真剣に思っていますから、今でも。」

主任はテーブルの上で両手を組んだ。

「小島くん!」

そこで何故か西田は小島くんを呼んだ。

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