女40歳、お嫁にもらってもらいます!
20
私のこれまでの話が、一区切りついた。

小島くんも夕食の片づけにも行けないくらい、聞き入っていた。

「う~ん…。」

腕を組んで、唸る西田。

主任は身じろぎもしない。

そして一言、口からこのセリフがこぼれた。

「あの日から始まったんですね…。」

「そう、主任の告白から始まったのよ。全てね。」

私も今更ながらそんな事に気づく。

「そんな短い時間で、大野が…。」

主任の何とも複雑な表情が、何を物語っているのだろう。

「…係長、いえ、郁美さん。」

主任の声色が少し変わったような気がした。

「俺にも少し時間をくれませんか?前にも言いましたけど…、俺を仕事以外に知ってもらう機会をもらえませんか?」

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