女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「あのね…、早川くん…。」
私はこの思いがけない展開にオロオロする。
「いいじゃないですか。そんなに早く結論を出さなくても。」
西田が主任を見てから、私に頷きかける。
「もっともっと一対一でそれぞれに時間を持ったらどうですか?」
「でも私…。」
私の中には、晃太朗が居る。
それは揺るぎないと思っているのに。
「どうせ40歳になってしまったんだから、焦る事はないんです。そうすることで何か違う風景が見えてくるかもしれないですよ。」
主任がゆっくりとうなずく。
そしていつも私を安心させる笑顔を主任は向けてくれた。
「もちろん部長も含めて…。」
私の表情が固くなったのを、小島くんが見逃さなかった。