女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「部長と何かあったんですか?」

こういう所が、西田が小島くんに惚れたところなのかもしれない。

「えっ?」

「今の話には直接部長の話が出て来なかったなと思いまして。」

小島くんはなかなか勘が鋭いようだ。

それがまだ仕事で発揮されていないのは、残念だけれど。

「まあ、部長もなかなか諦めてくれなくてね…。主任と一緒で、私の対処が悪いのかな。」

私はそう言って、詳細を話さない事に決めた。

「本当にそれだけですか?」

西田をごまかすのはとても難しい。

分かっていたけれど、何とかそれを私は押し通した。

このプロジェクトを進めていく過程で、関係のない3人に部長の印象を変えるような事を言いたくない。

ましては私の個人的な事なのだ。

< 152 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop