女40歳、お嫁にもらってもらいます！

「西田さんはああ言ってくれたけれど、もうとっくに結論は出てしまっていたんだ。」

だから私も…。

「早川くん、申し訳ないけどあなたが告白してくれた時、私は嬉しいというより戸惑いを感じてしまったの…。」

正直に言葉で伝えなくてはならない。

「仕事の同志としてしか、ずっとあなたを見ていなかった。だからこの仕事上での関係が壊れる方が怖いと感じてしまったの。」

私は静かに一瞬目を閉じた。

「私には仕事しかないと思っていたから…。」

「そうですよね、俺がもたもたしていたから…。あなたとグループになってから半年もしないうちに、自分の気持ちは自覚していたのに…。」

「そんなに早く？」

私の驚きの声に、主任は苦笑する。

「そこからが間違いだったんです。そこで俺は仕事であなたになくてはならない存在になろうと決めたんですから。」

そういう事か…。