女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私の頭の上で、主任は大きく息を吐いた。

「俺はやっぱりあなたが好きだ。」

私の中に何か熱いものがこみ上げてくる。

「…ごめんなさい、私…、ごめんなさい…。」

どうにもならない自分の気持ち。

主任の優しさにこうやってずっと包まれていたのかもしれない。

そんな大切な事に気が付かなかったなんて…。

「謝らないで下さい、自分が情けなくなる…。」

「そんなことないわ。私が悪いの…。」

主任の唇を首筋に感じた。

「とにかくあなたに結婚をしようと思わせた大野に俺は完敗ですよ。ねっ、係長。」

「ん…。」

「うちに帰ったら、大野に必ず連絡を取って下さい。」

主任が私から離れた。

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