女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私はそこでハッとする。

私はずっと自分の事ばかり考えていた。

だから今、晃太朗が何を考えているのかさっぱり見当がつかないでいた。

晃太朗は私と部長のあの場面を見て、何を感じたのだろう。

そして部長の言葉を聞いて、晃太朗は何を思ったのだろう。

私は40歳にもなって、自分のこと…、とりわけ仕事の事しか頭になかった。

主任へのラインの文章を私は急に思い出した。

-係長をお願いします。-

それってどういう事?

もしかして…、晃太朗は私の前から姿を消してしまわないだろうか…。

そう思ったら、私は居てもたってもいられなくなった。

いつの間にか、家を飛び出していた。

電話が通じないのなら、私が行くしかない。

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