女40歳、お嫁にもらってもらいます!
恋愛から遠のいているそんな自分がもどかしい。

35歳の仕事が出来てあんなに穏やかな主任に、なぜ彼女が居ないのかいつも不思議だった。

…もしかして私のせい?

そろそろ同じチームになって5年程経つだろうか。

主任ならもうとっくに自分のグループを持っていてもおかしくなかった。

そう言えば昇進も含めたそんな打診が私にあったけれど、何故かそれは見送られていた。

本人が断っていたって事?

今まで仕事の同志だった彼を男として見る事が出来るんだろうか…。

私は未知の心情に途方に暮れていた。

「係長、どうしたんですか?」

私の前に顔を出したのは、大野くんだった。

「主任が入って来たのに係長が入ってこないから、わざわざ呼びに来たんですよ。まさかいつものように逃げ出そうとしていたんじゃないですよね。」
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