女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「部長、お話があります。ランチに付き合ってもらえますか?」

すんなりと伝えられた言葉。

「出来ればディナーではダメなのかな?」

大人の余裕を見せる部長が、ほんの少し怖い。

「そんなにお時間は取らせませんから。」

部長は私の引きつった笑顔に気が付いただろうか。

「そう、店はこちらで考えておくよ。」

それでもニッコリと笑った部長はやはり大人だ。

部長を見送ると、私は大きく深呼吸をして自分のデスクへ向かった。

そこには思いがけない人が…。

「おはようございます。」

妙に丁寧に挨拶するのは…、晃太朗だった。

「おはよう、大野くん。」

私の声は少しばかり上擦ってしまったように感じた。

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