女40歳、お嫁にもらってもらいます!
すると晃太朗は、すっと立ち上がった。

「係長、すいません。今部長と話していたんですが…。」

何だか凄く嫌な感じがした。

「私事で申し訳ないのですが、このプロジェクトが終わったら会社を辞めようと思っています。」

咄嗟に何を言われたのか分からなかった。

「どういう事?」

私はやっとのことでこう言った。

「さすがにこのプロジェクトを放り出して会社を辞めるのは…。」

「違う!そんな事を聞きたいんじゃない。」

私はきつく晃太朗を睨めつける。

「どうしてここを辞めるのよ。」

晃太朗はふっと私の視線を外した。

「それは…、個人的な事ですから…。」

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