女40歳、お嫁にもらってもらいます!
そこへ入って来たのは主任だった。

すると強い拒否をその表情で晃太朗は示した。

「あなたじゃない…。」

「どういう意味だ?」

主任は今にも食って掛かりそうな勢いで、晃太朗に詰め寄った。

「俺は係長の結婚相手は部長であってほしいんです。」

「何を言いたいの?大野くん。」

「お前は自分が何を言っているのか分かっているのか?」

主任はチラリと私の様子を見た。

「郁美さんがどれだけお前の事を…。」

「もう良いわ、主任。」

私の冷え冷えとした声が響いた。

「部長に報告したぐらいなんだから、もう覆る事はないのでしょう。それならしっかりこのプロジェクトを最後までやり通してちょうだい。私が言えるのはそれだけよ。」

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