女40歳、お嫁にもらってもらいます！
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「おはようございます。早いですね、係長。」

少しびっくりした様な表情でオフィスに入って来たのは主任だった。

「早く目が覚めてしまったから、プロジェクトを少しでも進めようと思って。」

そして私はデスクから立ち上がった。

「主任…、いえ早川くん。いろいろとありがとう。」

私の前に主任が歩み寄る。

「私、やっぱり仕事を頑張って行く事にしたわ。…部長とも大野くんとも…、もちろんあなたとも結婚はしない。」

私はしっかりと主任の目を見つめる。

「今更、40歳になって自分の主義を変えちゃうなんて私らしくなかったのよ。」

私はゆっくりと主任に微笑みかける。

「このことでもし主任が仕事をやりにくいのなら、このグループから抜けても良いのよ。」

驚きの表情に変わった主任に、私はもう一度笑顔を向ける。

「勘違いしないで。もうあなたはグループ長になってもおかしくない実力を備えている。だから部長に推薦しようと思っているの。遅すぎるくらいで申し訳ないのだけれど…。」

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