女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「係長、遅いです。」

西田のいつものあの声が聞こえる。

「ごめん、本当に遅くなったわね。でもちゃんと来ただけマシでしょう。」

私はそこに座る面々に視線を送った。

そしてどの席が空いているのか、そっと伺う。

出来れば、主任の隣は避けた方が良いかも。

うっかりさっきの話でもぶり返されたら、どうしようもなくなるかもしれない。

…かといって、部長の隣もなぁ…。

小島くんは私が隣だと気を遣うかもしれないし…。

「係長、ここに座りますか?」

そんなまごまごしている私に声を掛けてくれたのはやっぱり主任。

一番恐れていた部長と主任に挟まれる席になりそうだ。

「取りあえず座って下さい。」

西田のそんな声に、私は渋々その空いた席に座る。
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