女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「…最後の恋って事ですか?そんなんじゃ、ますます大野の事が心に残ってしまうじゃないですか。」

「西田!」

私の思わず出た大きな声に、西田がびくりとした。

「いつも西田の言う事は正しい。そして私の為に言ってくれている事は充分に感じている。感謝しているよ。」

私はふう~と一息つく。

「でももう大野くんの事は触れないで。自分の中でちゃんと消化しないといけない事なのよ…。」

「係長…。」

「ごめん、ちょっと向こうを向いていて。」

私はあふれだす涙を必死にぬぐっていた。







< 203 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop