女40歳、お嫁にもらってもらいます!
そうそう、このグループに最後の挨拶をしようと、深呼吸をしたんだった。

主任を始め、大野くん、西田、小島くんの視線が私に集中していた。

「いえ、ごめんなさい。いろいろな事を思い出してしまって…。」

そう言って、私は表情を引き締めた。

「みなさん、本当にありがとう。私はこのグループに感謝しかありません。大変だったけれど、とにかく今は楽しかった、そしてやりきったという思いしかありません。」

そして私は深々と頭を下げた。

頭を上げると、目の前に花束を持った西田が居た。

「…これからも連絡を取るつもりの係長…、いえ郁美さんにさよならは言いません。本当にお疲れ様でした。」

「私が泣く前に、何で西田が泣くのよ。」

涙でぐちゃぐちゃな西田の顔に思わず笑いがこみ上げる。

後ろで男性3人が穏やかに微笑んでいる。

「グズグズしていると、みんなの異動の邪魔をするから、私はここで失礼します。」

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