女40歳、お嫁にもらってもらいます!
ひそひそと話す部長は楽しそうだ。

「そういう事で、まじめに私との結婚を考えて欲しい。」

それまでいつもの事だと思って天を仰いでいた私は、思わず部長の方を見た。

「そんな誕生日プレゼントは要らないです。」

私がそんな風に言うと、急に部長は大きな声で笑い出した。

全員の視線が部長に注がれた。

「部長?」

最期にじろりと西田が私から部長に視線を移した時だった。

「ここに居る君たちが証人だ。私は山本さんにプロポーズする。」

部長が高らかにそう宣言をした。

「係長は部長と付き合っていたんですか?」

小島くんが大きな声で叫んだ。

「違う、違う。」
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