女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は大きな手ぶりで、反射的に否定した。

「どれだけアプローチしても、山本くんには気が付いてもらえなくて。」

少し困ったような顔をする部長。

ちょっと待て…、そんな事があったか…?

私は案外冷静に自分に問うてみる。

「あっ!」

もしかして私がかわしてきたそのすべて…?

すべてが本気だったって事?

思わず叫んだ私に強烈な視線が突き刺さる。

そして主任が手を上げる。

「それなら俺も立候補します。さっき告白したところですから。」

西田の声のトーンが上がる。

「やりましたね、主任。」

その様子をポカンとして見ているのは、大野くんと小島くん。
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