女40歳、お嫁にもらってもらいます!
うちのチームの結束が良くなれば良いんだから。

西田がスッと私の横に立った。

そして身をかがめると、小声で囁く。

「私は係長のチームで仕事をさせてもらって、本当に感謝しているんですから。」

こんな風に西田は時々上手に私の気持ちを掴む。

とても28歳とは思えない。

「はいはい、仕事に区切りがついたら、ちゃんと顔だけでも出すから。」

私は肩を落として、返事をする。

「そう言って、いつも誰よりも係長が仕事を遅くまでしているのを、私はちゃんと知っているんですからね。今日は私が強制的に連れていきます。」

西田のその勢いに、私は明らかに圧倒されている。

「おう、それには私も賛成だね。」

私達の会話に入って来たのは、土屋則孝(つちやのりたか)部長。

確か私の8歳年上の48歳、普段は別のフロアにいる。
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