女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は思わずその場にへたり込んでしまった。

「もう少し若かったらもっと違う感じ方をしたのかしら…。」

私は何とか会議室を出ると、のろのろと時間をかけて歩き出す。

これは西田に助けを請うしかないのだろうか。

「係長。」

フロアに入る前に声を掛けられた。

「誰…?」

私は必死な形相で振り返る。

「会議は終わったんですね。」

そこには少し驚いた顔をした小島くんが居た。

「ああ…、小島くん…。」

私はホッとしたように、その名を呼んだ。

でも小島くんはちょっと困った顔をした。

「係長が今、中に入るのはまずいかも。」

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