女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「どうしたの?」

小島くんはチラッと中の様子を伺うようにしてから、少し声を落とした。

「さっき大野さんが帰って来て、主任と口論になってしまって…。そしたらそこに部長までやって来て…。」

私は大きな溜息をついた。

「もちろん原因は分かっていますよね?」

小島くんはニヤリと笑ったが、その様子は全くいつもと違う。

「係長!」

今度は中から、西田の声が聞こえた。

すると中の話し声が静かになった。

「見つかってしまったようなので、とにかく中に入りましょうか。」

小島くんはそう言って、私を促す。

「逃げられないよね。」

私はふぅっと息を吐いた。

「仕事が出来る状態に戻してもらえるとありがたいですね。」

< 45 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop