女40歳、お嫁にもらってもらいます!
一体いつの間に…、西田もなかなかやるもんだな。

主任との事を怪しんだ私は間違いなく恋愛音痴だ。

「いいんです。私の家なんですから。」

西田はそう言いながら、私を促す。

「只今。」

「おかえり、夕飯がすぐ食べられるよ。」

玄関の向こうから聞こえる…、あれ?この声は…。

「係長を連れて来たよ。」

その西田の声と同時に、その声の主が玄関から顔を出した。

「お帰り、美佐さん、係長。」

「えっ?西田の同棲相手って小島くんなの?」

「俺が転がり込んでしまったんです。」

小島くんは会社で仕事をしている時とは違って、とても穏やかな優しい表情をしていた。

そして西田に近づくと、頬にキスをした。

< 52 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop