女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「やっと緊張が解けてきましたか?」

西田が私の前に料理を置きながら、そんな事を言う。

「本当は恋愛って、こんな風に楽しいモノだったんだよね。あなた達を見ていると、つくづくそう思うわ。」

小島くんがこっちへやって来た。

「今日は少し手抜きして、カレーにしました。女性向けに野菜がたっぷりです。」

その言葉を聞きながら、私はテーブルに目を向ける。

どうも市販のルーではなさそうだ。

「これ、案外時間がかかっているんじゃないの?」

思わず私は匂いを嗅いでから、小島くんに聞いた。

「さすが係長ですね。そんな言葉は絶対美佐さんからは聞かれませんから。」

「私にはそんな事は関係ありませんから。美味しければ良いんです。」

ふ~ん。

私は2人の様子に気持ちがほっこりとする。

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