女40歳、お嫁にもらってもらいます!
2人が好き勝手な事を言いながら、気持ちのいい距離を保っている。

小島くんは西田より5歳年下のはずだ。

その関係は私と主任と同じだ。

「でも美佐さんもずるいよ。主任から係長の事で相談を受けていたなんて。」

少し拗ねた顔を見せる小島くん。

「でも主任を見ていたら、誰でも分かっちゃうわよ。ちょっと聞いただけで、後は自分から話し始めてしまったんだから。よっぽど内に秘めていたんだと思うわ。」

小島くんはそんな西田の言葉をうなずきながら聞いている。

「部長もよく私達のフロアに来て、係長の周りをウロウロしていたでしょう。大人の関係だけを求めていないか探っていたんだけど、まさかあんなにはっきりと人前でプロポーズするなんてびっくりしたわ。」

そして西田は私を見る。

「部長は本気だったんですね。」

妙に感心したように、私に諭しているようだ。

「でも大野さんには驚かされました。」

< 56 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop