女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は大きく溜息をついた。

「おはようございます。」

そこで声を掛けて来たのは大野くんだった。

「主任、ここでは仕事をしましょう。他の人にも迷惑をかけるといけないので。」

主任はそんな冷静な大野くんの方をものすごい形相で振り返った。

「大野…、お前が…。」

そう言いかけた主任はもう一度私の方を見た。

「すいません、仕事に戻ります。」

そして丁寧に頭を下げた。

「そうね、それが賢明だと思うわ。」

私のそばから2人の男が立ち去った。

それからこのフロアはいつもの仕事モードに戻った。

私は遅れている仕事を取り戻すために、頭の中をリセットした。

そして仕事以外の事をすべてシャットアウトした。

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