女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「そうだぞ、西田さんがそんな顔をしてまで根を詰めなくても良いんだぞ。こっちに回してくれたらいいから。」

こんな時にこういうセリフを言えるのは、当然主任だ。

「いえ、やりたいんです。」

きっぱりと西田は言い切った。

「大変だけど、楽しいんです。」

西田は疲れた笑顔を私に向けた。

「…分かりました。でも私があなたを見て決めた指示には、絶対従う事。」

私は少しきつい目をして、西田を見つめる。

「私はあなたの可能性も身体も潰したくないの。それだけは分かってね。」

「西田、俺も手伝えるから。でも一緒にやり遂げられたら最高だな。」

大野くんもパソコンに向かいながら、静かな声を出す。

「俺も…!俺が出来る事は少ないかもしれないですけど、体力には自信がありますから!美佐さん、頼って下さい。」

あっ…。

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