女40歳、お嫁にもらってもらいます!
私は愛想笑いをするしかなかった。

でも、主任も大野くんも何も反応を示さなかった。

それどころか、サンドイッチを食べる事に必死という所か。

そんな雰囲気にバツが悪かったのか、部長はフロアを出て行った。

「さっ、もう少しだけ頑張りましょう。西田。」

西田が私の方を振り返る。

「ここの片づけをお願い出来るかな?」

「いえ、俺がします。」

私の言葉にかぶさる様に、小島くんが返事をした。

「西田さんには時間が必要なんです。だから俺が雑用は引き受けます。」

私は小島くんを優しく見た。

「違うのよ、小島くん。少し西田に気分転換をして欲しいだけ。そしてリフレッシュした気持ちでもう一度パソコンに向かって欲しいの。」

そんな私の言葉に主任が続ける。

「狭い視野ばかりだと、返って仕事が進みにくくなる。西田さんも少し伸びをして、もう一度仕事に戻ってごらん。また違う気づきがあると思うよ。」

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