女40歳、お嫁にもらってもらいます!
だめだ…、私が溺れそう。

私の気持ちもこのプロジェクトでくたくたなんだろう。

もう私自身は大野くんに抗う事は出来ない状態だった。

自然に私の手が大野くんの首に回る。

まるで私が大野くんに癒されているような気分だった。

大野くんの手が私の腰に回った。

「俺に身を委ねてくれたのは、初めてですね。」

どんな言葉も出て来なかった。

ひたすら大野くんの温かさを求めていたような気がする。

「…あなたが好きです。」

そう囁く大野くんは私にゆっくりと頬ずりした。

「今晩はあなたを離したくない…。」

私もゆっくりと大野くんの頬ずりに答える。

「…今日の私は思ったより弱っているみたい…。」

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