女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「大野くん…。」

「納得したんなら、“晃太朗(こうたろう)”って呼んでくれませんかね?」

大野くんのその台詞にぐっと私は押し黙る。

「…郁美…?」

少しからかうような表情で、私の顔を覗き込む大野くん。

「…無理…。」

自分の顔が真っ赤になっている事を強烈に意識する。

「呼んでくれないなら、俺の部屋にこのまま連れていく。」

大野くんは凄い勢いで私の手を引っ張った。

「大野くん!」

大野くんはその勢いで私の額にキスをした。

「…なかなか強情ですね。」

「…そんな…。」

「ん?」

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