女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「無茶?」

私の不思議そうな表情を見て、大野くんは溜息をつく。

「会社で思い切って、郁美と結婚すると宣言したんだ。」

ああ、確かに…。

「大野くんはそんな事を考えていたのね…。」

私は自分の事で頭が一杯だった事に、今更ながら気が付かされる。

「正直焦っていた。部長と主任が郁美に対して、どんどん気持ちを隠す事をしなくなっていたから…。」

「…私自身は全く気が付いてなかったんだけどね…。」

今度は私が溜息をつく。

そんな私を見て、大きな声で楽しそうに笑う大野くん。

「仕方ないでしょ。恋愛なんてご無沙汰なんだから。」

私が膨らませた頬に今度はゆっくりとキスを落とした大野くん。

そして今度は私の唇を上手にとらえた。

「…抱いても良いですか?」

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