賽の河原で鬼さんこちら
河原に散らばった石を、子どもは再び積み始めた。
何度も何度も崩しながら、それでも積み上げる。
そのような子ども等が、河原のいたるところにいた。
両親より先に死んでしまった、親不孝の罪を背負った子どもが辿り着く場所。
それがこの賽の河原だった。
罪を背負った子ども等は、親への供養とただひたすらに石の塔を積み上げる。
石の塔が完成すれば供養が済むのだが、それを大鬼は許さない。
ようやく積み上げた石の塔を、大鬼は片端から崩していく。
何度も、何度も。
石の塔をいくつ崩してきたのか、大鬼ももう覚えていない。
生まれる前からずっと塔を崩していたような気すらしていた。
何度も何度も崩しながら、それでも積み上げる。
そのような子ども等が、河原のいたるところにいた。
両親より先に死んでしまった、親不孝の罪を背負った子どもが辿り着く場所。
それがこの賽の河原だった。
罪を背負った子ども等は、親への供養とただひたすらに石の塔を積み上げる。
石の塔が完成すれば供養が済むのだが、それを大鬼は許さない。
ようやく積み上げた石の塔を、大鬼は片端から崩していく。
何度も、何度も。
石の塔をいくつ崩してきたのか、大鬼ももう覚えていない。
生まれる前からずっと塔を崩していたような気すらしていた。