賽の河原で鬼さんこちら
元々が無理なのだ。

無限に増え続ける子ども等をいつまでも監視し続けることなど、無理に決まっている。

どうせ職務怠慢だと言われることもない。

自分を責めに来るものなど今までいなかった。

ただ仕事だけがあった。

それをこなすことだけが自分の役目であった。

そしてたまにはこのような例外もある。

いや、そもそも子ども等にはあらかじめ約束をしていたことであり、それに従うのだからこれも仕事の内だ。



だから、これでいいのだ。
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